My BEST LIVE ACTs 2015 (後編)
My BEST LIVE ACTs 2015(MBLA2015)
の、今回は第3位から第1位、そして番外編の更新になります!
因みに、MBLAは今年も自分が行ったライブの中で、良かったライブを勝手に決める、というランキングです。
まだ10位から4位をご覧になっていない方は、以下の記事もご覧頂ければと思います。
それでは、第3位からランキングの続きです!どうぞ!
第3位:Shiggy Jr. 『"ワンマン"スか、これ。Vol.1』at SHIBUYA CLUB QUATTORO
今年6月にメジャーデビューを果たした、Shiggy Jr.初のワンマンライブ。
2013年に全国流通盤を出してから、ネットから各イベントやフェスへと一気にファンを拡大していったShiggy Jr.の、意外にも初めてのワンマンでした。
満員のクアトロは、今から始まるライブの期待と緊張で、既に熱を帯びていました。
暗転して、SEがかかり、1曲目『LISTEN TO THE MUSIC』が始まってからは、ポップでポップなロックバンドによる最高の音楽がクアトロを満たしていく。ポップで明るいパーティー空間を作れば、アコースティックで身も心も委ねるように聴き入り、時には楽器をかき鳴らして鋭いバンドの面を見せる。
J-POPのグループが、ロックやポップスやバラードを幅広く演出するのは珍しくないですが、「バンド」の編成でここまで幅のあるステージを魅せることが出来るのは、あまり類を見ません。
バンドの強さを持ちつつ、誰もが楽しめるポップスで、メジャーシーンに挑んでいける楽曲を持つのがShiggy Jr.の強みだと思っています。
ライブが終わってみれば、誰もが笑顔になっていて、ライブハウスならではの熱を帯びている。Shiggy Jr.の更なる飛躍を期待せざるを得ない、最高にポップでロックな楽しいライブでした。
帰宅して一息ついてます。Shiggy Jr.初ワンマン「"ワンマン"スかこれ。vol.1」渋谷クアトロ終演。本当にどこをとっても最高にハッピーでポップでロックな時間でした。何か楽しさと感慨深さと色んなので気持ちがいっぱい。とにかく最高だった。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 7月 1
まず開演前から、本当に沢山の色んな層のお客さんがいて、それがきっちり分かった「サンデーモーニン!」のシンガロングが美しかった!一曲目LTTMのSEからの演奏は一気に高まった。ここまで積み上げてきたものがあって、ワンマンという空間もあり、まんをじしての初っぱなLTTMだと感じた。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 7月 1
Shiggy Jr.のライブは最近見るたびにどんどん良くなってきているんだけど、同じく大好きなBRADIOもライブ最高で、どちらのバンドも「お客さんをハッピーにする」というのを、きちんと言葉で、声で、文字で掲げて、約束して、実行している。シンプルなことって大切だと実感する。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 7月 1
第2位:cero『"Obscure Ride" Release Tour』at Zepp Tokyo
ceroが3rd Album『Obscure Ride』を引っ提げて行ったツアーの、最終公演。
完売のZepp Tokyoは、「カクバリ女子」から、恐らく50代位のおじさままで、幅広い。
ブラックミュージックの要素を取り入れ、ソウルでグルーヴの効いた3rdの楽曲では、会場は快楽の渦に溺れるように体を揺らし、2ndの楽曲ではそのパワーと音の華やかさに踊り、1stの楽曲は3rdとも寄り添うように、時には聴かせ、時にはサイケな雰囲気を放つ。
物事を伝える力が無いのが悔やまれますが、3rdのライブでの映え方が、芯を持ちつつ体に染み入り揺らしていく感覚で、これまでのどのライブにも無いものでした。
ライブでの「気持ちいい」感覚も、ここまで来たら完全に麻薬になってしまいます…
ceroのライブ自体は長く行っている訳ではないですが、『マイ・ロスト・シティー』『Contemporary Tokyo Cruise』『さん!』に加え、『Yellow Magus』『Orphans』『summer soul』などがライブにおいて軸となる楽曲となり、更に3rdの楽曲群で音と体が1つになる感覚を与え、1stの楽曲を今のceroなりにアレンジを加えることで、奥行きがさらに増しています。
間違いなく>RT。何か不思議な感覚。最後のMCで、もう終わりの曲かと思いつつも、不足感はなく満たされてて、楽曲を味わっていたら気付いたら2時間30分経っていたという感じ。だからZepp出た今もよく分からない。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 7月 12
よく友達と「バンドしてぇなー」とか「バンドなんでやってないんだろう」とか言ってたけど、ceroがいるから自分が鳴らす必要ないなーと思うほどにはやられた。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 7月 12
うーん、上手く言えない。悔しい。
今のceroのライブに行けば、最高の体験を出来るという事です。
凄いです、気付いたら自分の身体と演奏が混ざってるなんてそうない。(最後まで意味不明な文章)
年明けにLIVE映像とドキュメンタリーの2枚組DVDが破格の4000円で発売されます。買いましょう。家でObscureな体験しましょう。でも本物はライブじゃないと味わえないよ。
第1位:サンボマスター『COUNTDOWN JAPAN 14/15』at 幕張メッセ EARTH STAGE
+『3×ボ=15 ANNIVERSARY サンボマスターとキミ TOUR 2015@Zepp DiverCity』
年末最大音楽フェス、COUNTDOWN JAPAN。
人生初CDJ、さらに言えば、人生初の大型フェスへの参加。そりゃもう楽しかった!
その中でも激震が走ったのは、年越し後、1月1日深夜1時から、最大4万人が収容されるEARTH STAGEの大トリ、「サンボマスター」。
年明け1発目、深夜1時の幕張メッセ。祝祭の名残と疲労感が入り混じる、独特の雰囲気の会場では、サンボ15周年の法被を着たスタッフが準備を始め、ステージには門松が立てられている。いよいよスタートとなり、いつものSE『モンキーマジック』が流れ出したと思えば、獅子舞が3匹登場。そして中からメンバーが登場。脱いだ瞬間から煽りまくりである。初っ端から正月ムードと抜群のエンタメ精神でなんだかみんなハイになっている。
山口さんが「獅子舞頼み!獅子舞頼み!」と叫び、会場中が獅子舞コールで熱を帯びると、『ミラクルをキミとおこしたいんです』『世界を変えさせておくれよ』といった、ライブでの鉄板曲が続けざまに投下されていく。随所に「あけましておめでとうございます!」と叫びながら、1月1日1時にロックンロールが鳴り響く。
少し会場後方で見ていたのだが、前方はそりゃもう大変なことになっていて、後ろは後ろで広々と自分のスペースで踊ったり飛んだりしている。
茶番を挟みつつも、会場全体でシンガロングが起こるような曲を演奏し、ここはサンボマスターのワンマン会場かと錯覚するまでの熱量が、EARTH STAGEを包む。『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』が始まった時の、会場からの「待ってました!」感は凄かった。
そして本編ラストの楽曲を演奏する前に、山口さんは、一人一人がロックンローラーで、こうしてライブで会えることがロックンロールで、とにかく生きててくれ、死なないでくれ、ということを語りかけた。この時、確実に、1対4万でなく、1対1が4万個できていた。
「すべてのロックンローラーに捧げます」
本編最後にドロップされたのは、『ロックンロール イズ ノットデッド』。全ての魂をぶつけるように、命の熱さと人間臭さと、生きる事の良さも悪さも全部詰まった、最高の演奏だった。曲の最後に、こう叫んだ。
2015年、おめえのもんだぞ。2015年はよ、おめえのもんだぞ
2015年の未来はよ、おめえのもんだぞ
一緒に未来見てくれ、俺たちと一緒に未来見てくれ
一緒に未来見てくれロックンローラーたちよ!
ロックンロール イズ ノットデッド!
アンコールの『光のロック』まで、まさに山口さんの語る「ロックとは命の放射である」ことを感じたライブだった。
死にたくなったら、このライブを思い出せばいいと思ったし、実際今年は元旦のこのライブを思い出すことが何度もありました。その位良かった。
サンボマスター圧勝。本当にヤバいの一言。かっこよすぎ。今年のベストアクト!
— NugocLo (@NugocLo) 2014, 12月 31
ツアーも併記しているのは、同じくらい良かったから。書くとすんげぇ長くなるので、とりあえず。
見る人の感情だったりとか、精神によってかなり変わるとは思います。主観入りまくりですが、個人的には文句なしのNo.1です。
そして、2015年12月31日、再びサンボマスターはEARTH STAGEの舞台に立ちます。
しっかりと、その場で見てきます。どうしよう、更新されたら(笑)
第1位はサンボマスターですが、どうしても順位付けできなかったライブを最後に1つ。
番外編:SAKEROCK『LAST LIVE "ARIGATO!"』at 両国国技館
このライブのランキングをどうしようか、すこぶる悩みました。
解散ライブなのに、全然悲壮なムードがなく、とにかく「久々の、そして何よりオリジナルなサケロック」として楽しいライブ。
インストバンドだけど、「インスト」で片付けられない、変なバンド。
30曲越えのフルボリュームに、Ba.田中馨さんの絶妙なMC。
でも、そんな楽しいライブも、SAKEROCK最後の演奏、『SAYONARA』の前のMCから空気が一変。時にコメントに詰まりながらも、メンバー一人一人がサケへの想いを話しているうちに「あぁ、本当にSAKEROCK解散してしまうのか…」という思いが一気にこみ上げてきました。
そしてMVのような、ほわっとした照明から、『SAYONARA』の演奏がスタート。
自分もライブでこんなに泣くことあるのかってくらい涙が溢れて、その涙で絶妙にステージがぼやけて、またその雰囲気にやられて。しばらくドバドバ泣いてました。
演奏が始まってからは、物凄い演奏が走ってるんじゃないかってくらいに、曲のスピードが速く感じられて、でも何故かこの国技館だけ時間が止まってる感覚もあって。
この文章を読んでいる人にはなんのこっちゃだと思いますが、本当にこの通りです。その場に居た方は少し共感して下さる方もいるかな…
そして曲も後半に差し掛かったところで、一気に客電が全て店頭&銀テープ発射!
この瞬間、その変な感覚が一気に吹き飛びました。
「あぁ!やっぱSAKEROCK楽しい!」
演奏が終わった瞬間、一気に鳴り響く拍手と歓声。そして解散ライブではなく、メンバーの、SAKEROCKからの門出の時なんだと。既に全員のメンバーが活躍はしているけれども、本当にこれで一旦SAKEROCKというものに「SAYONARA」と「ARIGATO!」をするために今日このライブがあると感じました。
アンコールも本当に笑った。そして、本当の最後、Wアンコールのあの時間だけは忘れられない。解散へ向かう最後の挨拶。涙で滲んだ中、鳴り始めたSAYONARAの響きと、メンバーを照らす明かり、最後のSAKEROCKとしての演奏。でも最後には皆踊ってたし笑ってた!なんだよもう!
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 6月 2
勝手に挨拶からボロ泣きして(大地さん半泣きやめい…)、卓史さんのイントロのピアノと、涙でピントがボケた優しい明かりのステージが映画みたいで…もうそっからは、時間の流れが早いのか遅いのかよく分からない状況だった。でも最後の特効出てからは気持ちが満たされてたなー。
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 6月 2
インストバンドだから歌詞、言葉なんてないのに、ここまで揺さぶられるんだな…演奏、音楽の力って凄い…
— NugocLo (@NugocLo) 2015, 6月 2
解散から半年が経ち、年末これを書きながらSAKEROCKを聴いても、ちっとも寂しかったり、昔のものに感じないのは、『SAKEROCK』自体はバラバラになってなんかないからですね。
メンバー多忙ゆえの解散は、残念な気もしましたが、SAKEROCKというものは、(ありきたりの表現ですが)まだまだ続いているんだと思います。リスナーの中でも、メンバの中でも。
いつかメンバーおじいちゃんになってから、同窓会みたいにSAKEROCKの音楽が実際に演奏されたらいいなぁ、なんて。
このライブの模様は年明けにBlu-ray&DVDにて発売されるので、是非。
という訳で、改めてランキングを。
第1位:サンボマスター『COUNTDOWN JAPAN 14/15』at 幕張メッセ EARTH STAGE
+『3×ボ=15 ANNIVERSARY サンボマスターとキミ TOUR 2015@Zepp DiverCity』
第2位:cero『"Obscure Ride" Release Tour』at Zepp Tokyo
第3位:Shiggy Jr. 『"ワンマン"スか、これ。Vol.1』at SHIBUYA CLUB QUATTORO
第4位:BRADIO『POWER OF LIFE〜ファンカジスタツアー2015〜』at 恵比寿LIQUIDROOM
第5位:Yogee New Waves pre.『Dreamin' Night 2』at 新代田FEVER
第6位:ストレイテナー『Behind The Scene TOUR』at 赤坂BLITZ
第7位:ACIDMAN『LIVE TOUR “有と無”』at 日本武道館
第8位:コブクロ『LIVE TOUR 2015 奇跡』at 横浜アリーナ
第9位:The Throttle pre.『The Throttle 1st ALBUM『GREATEST HITS』Premium Release Party ~革命~』at 渋谷WWW
第10位: スキマスイッチ『TOUR 2015 “SUKIMASWITCH”』at NHKホール
番外編:SAKEROCK『LAST LIVE "ARIGATO!"』at 両国国技館
今年も沢山ライブに行けて幸せです。
2016年は、現時点での金欠&就活のため、ぐっと行けなくなると思いますが、引き続き音楽を好きでいたいと思います。
それではこの辺で。良いお年を。